もともと、痩せている体系の私。中学生頃からほんのりと胸が膨らみ始めましたが、どちらかといえば貧乳でした。でも、思春期の頃って男子達の視線も気になるし、体育の授業で走っているとき胸が揺れている子がいるとそれだけで男子たちに騒がれていたので、特に貧乳であることは気にしていませんでした。
中学生になった頃から周りがブラジャーをし始めてので、私も母と一緒に買いに行きました。姉もいましたが、年も離れておりブラジャーの相談をするような気軽な関係ではありませんでした。初めてのブラジャーということでお店の販売員の方にサイズを測ってもらいました。A70かB65があなたのサイズですよと教えてもらったので、そのサイズのブラジャーを2~3枚買ってもらいました。でも、バレー部に所属していたので部活のときなどにレシーブをしたりするとブラジャーがうえにずれてきてしまうので、それを直すのが面倒くさかったような記憶があります。安いブラジャーを買ったために、サイズがしっかりと合っていなかったのかもしれません。
中学生でも、発育のよい友達などはやはり私よりも断然胸が大きく、制服や体育着の上からでも分かるので男子たちに「だっちゅーの」のポーズをやってくれ、なんてからかわれたりしていました。私は貧乳だったため、そんな風に言われて事はありませんでした。中学生の頃は、友達のブラジャーをつけていないおっぱいを見るといった機会もありませんでした。
高校生になると男女共に性への関心が高まるのか男性たちはあからさまに胸の大きな子達に興味を示すようになっていったと思います。高校の修学旅行だったか、スキー合宿のときにお風呂にはいって私は驚きました。自分よりも小柄な女の子が結構大きなおっぱいでしかもとがった様な形のよい乳首。とってもきれいなおっぱいの持ち主だな~と感心しました。それに比べて、自分のおっぱいは小さいし、左右のおっぱいが離れていて不恰好な印象、さらに乳首は陥没乳首でした。なんだか小さなお山にレーズンがちょこんと乗っているみたい、と悲しくなったのを覚えています。
それからだんだんと自分が貧乳であること、陥没乳首であることがコンプレックスになって行きました。その後、水着を買うときはパットが盛り盛のビキニを買いました。結構しっかり谷間もできていたので、一緒に海に行った男の子からは「痩せているのに、スタイルいいね~」なんてほめられた事もありました。
就職したときに、私の配属された部署は女性の多い部署でした。そこで、「とても胸の大きい子が入社した」と女性の先輩の間で話題になっている同期入社の子がいました。確かに、服の上からでも分かるほどの胸の大きさ、同期入社ということもあり仲良くなったのでサイズを聞いてみるとなんとFカップでした。しかも、真っ白な肌でおっぱいの形もよく、乳首もうすピンクでとてもきれいなおっぱいでした。私は、すごくうらやましく思いました。その子と一緒に合コンに行っても、その子はよくもてていました。自分も何とかおっぱいを大きくしたいと思い、ネットで評判のおっぱい育成サプリなどを注文して飲みましたが、一向に効果はなし。職場の先輩も貧乳に悩んでいる人がいて、ある矯正ブラジャーを着けると胸が大きくなるらしいよと教えてくれ、職場に販売員の方を招いて、しっかりとサイズを測ってもらい購入して毎日つけていました。でも、デザインは可愛くないし、背中や下腹のお肉を詰め込むといった作業も面倒くさかったので、その後リピすることはありませんでした。
その後、今の彼氏に出会いました。その彼氏はFカップの友達も知っていますし、私が貧乳にコンプレックスを持っているのも知っていますが「人を好きになるときはおっぱいで好きになるわけじゃないし」と言ってくれました。あまりに、おっぱいの大きさにこだわっていた自分がこだわりすぎていたんだなと思いました。