小学生の娘が自宅で小指を強打

家族でのんびりと過ごす平和な日曜日、小学生の娘が家の中でまさかの骨折をしました。

静かに本を読んでいて、ふと何かを思って立ち上がり部屋を出ようとした時、家具の角で足の小指を強打、かなり痛がっていました。それでもその時は、まさか骨折までしているとは思いませんでした。すぐに氷で冷やすなど手当をしましたが、時間が経つにつれ指の色が黒ずんできたので怖くなり、近くの総合病院の救急外来に連れて行きました。専門外の、救急の医者しかいないものの、すぐにレントゲンを撮るなどしていただいたので安心することが出来ました。

やはり、家でどうしようか悩んだり、心配をしながらインターネトで症状や対応を調べるより、すぐに病院に行った方が良いと思います。その時の診察では、骨折はしていないので打撲程度と考えられるとの説明を受けました。娘も先ほどより痛がることもなかったので安心して帰宅、念のため、休日明けに専門医の診察を受けるよう予約をしてその日は家で患部をかばいながら生活をしていました。

整形外科での診察で剥離骨折

さて、休み明けに再診察に行きました。常勤の整形外科の医者が先日のレントゲン写真を見て一言

「これ、骨折していますね。」

娘ともどもかなりショックでした。母親としては、無防備に一日過ごさせてしまい、悪化していたらどうしようかと後悔の念が襲ってきます。診断は足薬指の剥離骨折ということでした。よくよく見ると、確かにレントゲン写真には、小さい小指の横に剥離した米粒のような骨らしき白い物が映っています。

救急外来の当直医はこれを見逃していたのですね。仕方ないこととはいえ残念なことです。それも見越して再受診の予約を入れていただけたことは不幸中の幸いと思うべきでしょうか。骨折だと判明しても、小さい子どもの小さい足の小指の剥離骨折です。

剥離骨折とは、靭帯じんたいや筋肉、腱けんが急激に収縮することに伴って、骨がはがれ落ちてしまう骨折を指します(正式には「裂離骨折」と呼称されますが、「剥離骨折」という呼び方が一般的であるため、この記事では「剥離骨折」で統一しております)。
スポーツや交通事故、転落などに関連して生じることがあります。痛みや腫れ、皮下出血、骨折部位によっては、感覚障害や歩行困難を生じます。発症した場合には、冷却などの応急処置の後、手術の要否などを検討します。

病院での処置

動かさないように足全体をテーピングするくらいしか対処の仕方もないようです。カチカチに固められてその日は帰宅しました。動かさなければ痛みもないようで元気なのですが、困ったことは、靴が履けないこととお風呂に足を浸けられないことです。学校にも行かなければなりません。いつもの靴が当然ながら履けないので、片足だけマジックテープで甲の部分で調節できるタイプのサンダルを履かせました。それも、サイズは大き目でないと入らないので二歳年上の兄の物を履かせることになります。かなり嫌がっていましたが、仕方ありません。学校では、上履きに履き替えるのですがこれも入るわけがないのでそのまま過ごします。骨折した方の足はそのまま歩くと痛いので、かかと歩きをしていたようです。片足だけかかと歩き、かなりおかしな格好をした女の子です。少しからかわれたり真似をされて嫌だったと言っておりました。そして、帰宅すると足が真っ黒になっています。お風呂も片足は濡れないようにビニールで覆い、湯船では上に挙げてがんばってみます。かなり不便であり、病院というところはそれほど何度も行くわけではなく、2週間単位でレントゲンを撮り直して様子を見る程度のことです。リハビリ的なものもないのではと思い、次の対処を考えました。

整骨院で、剥離骨折のリハビリ

近くの整骨院に相談すると、骨折のチェックにはそのまま整形外科に通うこと、ただ毎日テーピングをし直し、回復期のリハビリをしてくれるというのでお願いすることにしました。その日から毎日、テーピングを外してお風呂に入り、整骨院では新しくテーピングをしてもらうことが出来ました。毎日清潔に出来て、足の様子をみながら新しいテーピングをしていただけるので助かりました。整形外科で骨折の回復を告げられてからもしばらく通って電気治療やマッサージをしていただけたので安心して過ごせることが出来ました。母親としては、誰かに毎日診てもらえること、きちんと治るまで丁寧な施術をうけることが出来た事で精神的な面でも支えていただけました。

保険対応が助かる

完治するまできちんと通院するべき、ということは整形外科でも整骨院でも言われました。そのため通院がいらなくなるまでかなり時間もかかり大変でしたが、成長期の子供の足のことなので仕方ありません。費用もかなりかかりましたが、保険についても早めに調べて相談したので、後日保険の支払いがあり助かりました。家の中でも思わぬ怪我があります。子どもの怪我に対応する保険は必要だと実感しました。