私は中学高校と女子校で過ごしたため男性の視線とは無縁で過ごしてきました。そのため、自分の胸が大きいということさえ気づいておらず、ブラジャーもスポーツブラを適当につけるというような具合で、自分が何カップなのかということすら把握していませんでした。私が自分の胸にコンプレックスを抱き出したのは大学に進学した18歳の時です。男性と交友関係を持つようになり、自分の胸への視線を感じるようになりました。コソコソと「爆乳」と影で言われたり、面と向かって悪びれもせず「何カップ?」と聞いてくる男性たちに対し困惑してしまい、男性嫌悪に陥るようになってしまいました。

もともと人目を気にするタイプであったため、このような男性の態度にはものすごくショックを受けてしまいました。今思えば、周りの女の子に痩せ型の子が多かったのもあり、私の胸が目立って見えたのもあるかもしれません。胸に注目されたくないなら同じくらいの体型の子と一緒にいれば良かったのかもしれないですね。そんなことがあってから、胸が大きく見えにくいようなファッションや歩き方をするようになりました。その時は、胸の目立たないダボっとした黒いメンズライクな服を猫背気味に着るというのが定番でしたね。

しかし、20歳・大学3年生の頃、彼氏ができてまた自分の中で、胸に対する考え方が変わりました。学校では相変わらず胸を隠すような格好でしたが、彼とのデートの時には大きな胸をとことん利用してやろうという気持ちが出てきたのです。案の定、彼は巨乳好きで、私が胸の大きさを生かしたファッションをすることにもとても喜んでくれました。学校などで不特定多数の人に胸の大きさに対しあれこれと言われることは今でも嫌でしょうがないのですが、彼の前だけでは自分の胸のサイズを肯定できています。

彼氏ができてから、下着ショップにも行くようになったのですが、そこで嬉しいものに出会いました。彼氏ができるまでは下着ショップにも行ったことがなかったため知らなかったのですが、〔大きな胸を小さく見せるブラジャー〕というものが存在するんです。大きすぎて胸を見せつける嫌味なファッションしか似合わないと思っていたのですが、それを見つけてからはジャンルを選ばずに好きな洋服を着られるようになりました。大は小を兼ねるとは言いますが、今の時代、このような良いブラジャーがあるのだから、男性ウケの良い大きい胸を持ちつつ、胸を慎ましくしたい時はこのような補正下着を利用して賢く綺麗に隠すという手段を取れれば大きい胸は全くもって困ることはなく、むしろ武器にしかならないなと感じるようになりました。

大きい胸へのコンプレックスは払拭されたのですが、最近は大きいゆえのバストケアの重要さは痛感しています。バストが垂れ下がるのを防ぐために大胸筋の筋トレは毎日欠かさず行なっています。食事も、胸に良いようにタンパク質を重点的に採るように心がけています。胸の大きさ形はケアやどの下着を使用するかによってすごく変化するものですが、色々と試す楽しさがありバストケアは趣味でもあるかなと思います。

男性(特に10代後半から 20代前半)はみんな女性の胸が大好きで、女性を見つけるとあれこれと胸に関して喋りたがりますが、そういう生き物なんだなと思ってそっとしておけばいいのです。軽く言っているのだということが今では分かりますが、学生時代はなかなかそううまく流せるものではないので、まあ当時は当時で私も必死だったんだろうなと思います。あの時の男性たちの言葉がなければ、バストケアに対する関心が湧かなかったことも考えられるので、今となっては感謝さえもしています。