私の胸は周りと比べても小さく、身体測定が恥ずかしかったのを覚えています。周りも、何気なく周りを見渡し、全然成長してないねとからかわれることなんて多くありました。周りの言葉にも触発され、胸が大きくなる方法を探しては試していました。手を前で合わせて力を入れると大きくなると聞き、実践しては胸の大きさを確かめていました。効果を実感したことはありませんでしたが、その時私ができる唯一のことでした。
そして、胸が小さいまま高校、専門学校、就職をしていきました。胸の大きい人に相談しても、大きくても肩こるしおじさんからはジロジロ見られるし、大変なんだよと言われるだけでした。運動をやめた途端に胸が急に苦しくなってそのまま倒れて、起きたら胸が大きくなっていた、という話も聞きましたが、その方はお腹が割れるほどのストイックな方だったので、その方法は諦めました。ですが、とうとう私にも転機が訪れました。
それは、就職をしたことでした。この就職先で変化が訪れます。それは、仲の良い同期の子たちが、私を綺麗にしようと街に連れて行ってくれたのです。私はその日、髪を変え、メガネを変え、化粧品も買い換えてもっと良いメイクを教わりました。垢抜けた素敵な雰囲気にしていただいたのですが、途中から別行動をしていた同僚が、そわそわニコニコしながら発表したいことがありますと言いました。『私、Aだと思っていたらCだった』とニヤニヤしながら言ってきました。わたしは意味がわからずに話を聞くと、まえまでは自分が合いそうなやつを買って押しつぶすようにつけていたと判明したしたのだそうです。
衝撃的でした。そんなの、貧乏な子が本当はどこかのお姫様だったぐらいの衝撃です。そして、ブラの付け方でサイズがかわるって何!?とはてなマークが飛び交います。もったいたいねー!と盛り上がる中、視線はわたしの胸に飛んできました。ブラ、適当なの買ってない?付け方間違えてそうだけど大丈夫?と問われ、一度もきちんとしたところで測ってもらったことがなかったと告白。そして付け方にも問題があるらしく、お辞儀をした体制からつけることできちんと胸がブラで支えられて大きく見え、そしてなおかつ、周りの肉を集めることによって、美しく大きな胸が手に入るのだと教わりました。それも、それを続けることによって癖がつき、大きくて形の良い胸になるようです。
その辺の安いブラを適当につけていた私は本当に驚きました。胸は小さければ諦めるものだと思っていたのですが、胸は作れるのです。早速私も測ってもらうと、Aだとずっと思っていた胸はCでした。誰からも認められていた小さい胸が、まさかCなんていう夢の数字を叩き出してくれるだなんて思っても見なかったです。もう、生まれ変わった気分でした。
ワクワクしてこの話を友達に話すと、案外ブラの採寸をしたことがなく、ブラの付け方も間違った方法でつけている女子が多いことが分かりました。本当はもっと大きいのに、小さいことになっているのはとてももったいないことです。胸なんか、赤ちゃんのためにあるから今の私には関係ない!と強がりを言っていた私も、今回のことでやっぱり大きな胸は憧れなのだと再認識しました。
付け方の分かっていない日本人女性は多いような気さえしたので、この記事を読んでいただいたかたにはぜひ、きちんとしたブラと付け方で、今までのサイズのブラとサヨナラをして頂きたいです!サイズが本当はもっと大きかったと知った後、下着や服を何着か買いました。頭から先までお洒落をして、その上胸がCサイズなのです。そうすると何故だか背筋までもぴんと伸びて、会社に行く道でさえウキウキしました。