あれは今からさかのぼること、12年前ほどで私が17歳の高校2年生の時でした。

サッカー部に所属しており、サッカーの練習試合の最中でした相手からボールを奪おうとして発した時に足をすべらせてしまいました。そのときに左腕を地面につきうまく体制を整えて相手を追いかけようと思ったその時、バキッと運動場に響き渡るほど音がなりました。その瞬間非常に左腕に激痛が走り、よくよく見ると左腕が変な方向に曲がっておりました。左腕をついたときに、つきかたが悪く地面と自分の体重で左腕に上下から圧力がかかってしまい、見事に左腕の尺骨、橈骨が完全に折れており「くの字」になっておりました。

思い出したくないぐらい曲がってました。運動場に響き渡るほどの音がなったのですぐに「折れた」ことはわかりましたが、人生で経験したことないほどの痛みがはしり悶絶していた記憶が今でもあります。一緒に試合をしていたチームメンバーや相手チームも骨の曲がり方に引いていました。

すぐさま救急車を呼んでもらい病院に向かいましたが、とりあえずとてつもない痛みがずっと続いておりました。痛みが続くと人間は気分が悪くなるんだとその時、初めて学びました。救急車に乗せられた後から非常に気分も悪く、吐き気ももようし最悪でした。しかも救急車はあまりスピードを出していないため病院につくまでが非常に長かった記憶があります。病院についてからは緊急治療室に運ばれ、たくさんの医者や看護師に囲まれた記憶があります。

すぐに口に呼吸器みたいなものをつけらました。すると5秒ぐらいで意識がなくなり眠ってしまいました。おそらく激痛があることからすぐに全身麻酔をかけてくれたのだと思います。なので、折れた骨をある程度もとの位置に戻す部分は意識がないので痛みもなく覚えておりません。目が覚めるとベットの上に眠っていた感じです。

目を開けると左腕すべてにギブスがまかれている状態でその日は家に帰宅しました。翌日、2回目の地獄が待っておりました。医者からの説明だと機能はとりあえず骨を簡単に元の位置に戻したレベルなので細かい調整は今日、行いますと告げられました。そして、処置室みたいなところに連れていかれ、ギブスを外しベットの上に寝かされました。そのあと、看護師4名に体を抑えられ麻酔は今回しないのでと言われ、医者が直接折れている腕を強く押しながら動かして細かい位置調整をしてきました。その時の状況も思い出しくないのですが、麻酔を行っていないのでとてつもない痛みが走りました。必死にもがいていましたが4名の看護師に抑えられていたので動くこともできずただただ我慢するだけでした。骨の調整もおわり、改めてギブスを巻いて帰宅することになりましたが、痛みのせいか全身があつく非常に火照ったような状態となっておりました。

そこから3か月ほどで骨がくっつき、ギプスを外しました。筋肉は削げ落ち、がりがりな状態となっておりました。そこから3回目の地獄がスタートしました。そうリハビリです。人間の体は動かしていないとここまで劣化してしまうものなんだと学びました。全く左腕が動かず、またリハビリを担当して頂いた方が多少強引に腕などを動かすためそのたびに激痛が走りました。そのようなリハビリがさらに3か月ほど続き、ようやくある程度元の動きまでできるようになりましたが、捻転という腕を回す動き、握力は元のようには戻っていない状態です。また、寒い日にはたまに骨にこたえる感じも今でもあります。

ただ、骨折を体験して回りの人がいろいろサポートしてくれるので周りの方の大切さややさしさを感じました。またああいう腕の付き方をすると腕は簡単に折れるということも学べましたので今では受け身の取り方もケガしないような取り方ができると思っておりますので、そのあたりは骨折から学んだ良いことではないかと思っております。ですが、骨折は2度としたくないと強く願っております。