現在49歳、派遣社員です。

骨折した時の年齢は35歳で契約社員でした。足の甲の細い骨を3本骨折しました。場所はスキー場。友人5人で神立スキー場に行き、主にショートスキーを使用して遊んでおりました。元々普通のスキーヤーだったのですが、なんだか人も少なくてやけに楽しくなってきてしまい、ショートスキーをレンタルしました。最初は慣れなかったのですが、どんどん楽しくなってしまい傾斜の急なゲレンデまでまったく怖い気持ちもなくどんどん進んでしまいました。

途中の休憩場所で友人の近くまで思いっきり滑っていき、直前でブレーキをかけて雪をかける、、といったような遊びが始まりました。全員おかしなテンションになり多少の無茶をしても怖い気持ちはありませんでした。男友達が途中でたばこ休憩をしているのを発見し、これはチャンスと思い思いっきり滑り込みましたが突然下の雪に足を取られて激しく転倒。その時にショートスキーごとごろごろと何回転かしたのですが、その途中に「パキパキッ」という小さい音が体の中から聞こえたのです。

「なにかやった!」

と感じましたが直後は何がどうなっていたのかさっぱりわかりません。とりあえず堅くて重いスキー靴を脱ごうと立ち上がったのですが、その時に足の甲を怪我したことに気づきました。その後はスキー場併設の医務室へ。その時は車ではなく都内から電車で行っていたためもちろん帰りも電車です。何がなんでも歩かないと帰れないわけですから、医務室で松葉づえをお借りして帰宅しました。

「たかが足の甲の細い骨だし大丈夫」

と思って甘くみていました。帰りも

「意外と歩けるな」

と松葉づえなしで歩いてみたりと調子に乗ってしまったのです。

「意外と医者なんて行かなくてもいいのでは?」

とも思いました。が、帰宅した夜足を見てみたらパンパンに腫れていて、自分でも怖いくらいです。冷やしてみたものの何も変化なし。痛みも強く、その時にやっと病院に行かなくちゃと思いました。次の日会社を休み、病院へ行きました。レントゲンを撮ったところやはり左足甲の細い骨が3本パキパキッと折れているのを確認。骨折自体はそんなにひどくないよ、とお医者さんに言われたのですが、私はなんと当時90kg。これからしばらくその体重を骨折した足で支えて生活しなければならなくなったのです。

とりあえずは松葉づえをスキー場に返却。新しい松葉づえを病院でレンタルしました。使い方も慣れてきて歩き方もうまくなってきた、と思ったのも束の間一週間ほど経ってから支えていた脇の下に激痛が。自分の体重を脇に思い切りかけてしまっていたのです。松葉づえを使う場合、それはご法度だそうですがそんなこととはつゆ知らず。今度は足に加えて脇の下の激痛に耐えなければならなくなりました。とにかく体重の重さが全てに影響しました。標準体重の人であればそんなに完治までかからない骨折だったようですが、お医者さんいわく私は倍以上かかったのです。治ってからも歩いていると稀にズキーン!と痛みが再発し、歩けなくなるほどでした。そしてまた病院に行き、またしばらくするとズキーンと痛む。で、病院へ、の繰り返しを1年以上続けました。

体重があることがこんなにも辛いなんて、と感じたのは驚いたことに初めてだったのです。それまでは何を勘違いしたのか「個性」と思い、痩せなくても平気!だって楽しいから~などと思ったりも。ただ、やはり重いということは全てに良くないことだと実感したのです。その後一念発起し、半年で先ずは15kgのダイエットに成功しました。ちなみに今現在は多少戻っておりますが。とにかく筋肉量も当時よりはるかに落ちておりますので、ダイエットは必須です。そんな気持ちにしてくれた骨折体験でした。