私は現在45歳の男性で、職業は交通警備員をしています。

骨折をしたのは今から三年前の42歳、当時の仕事は会社員で営業職をしていました。怪我原因で仕事を続けられなくなって退職。退職後は治療に専念し、無事回復しました。しかし特に資格もない40代の中年男性が再就職するというのは大変なことで、現在の職業に就いてます。

骨折をしたのは、近所のお城に行った時のことです。健康の為にウォーキングを日課としてたんですが、その途中にお城内を歩くようにしてました。階段の上り下りは体への負担がきついので良い刺激になるので、少し遠回りをして天守閣まで登るようにしてました。で、その降り際に足を滑らせてズダダダダと転げ落ちたんです。この時胸元から落ちたこともあり、その時のショックで骨折をしました。あまりの痛みに10分以上倒れたままの状態で寝てました。少しでも動こうとすると激痛が走りますし動けなかったんですよね。普通の怪我じゃないかな?とは感じましたが、すぐに病院にはいきませんでした。その日は休日でしたし、半日も寝れば痛みも治まってるだろうなんて思ったからです。結局30分ほどその場で待機し、痛いながらも歩けるようになった所で車まで戻って運転して帰宅しました。今から思えばこれが一番やばかったですね。ただ、時間が朝の5時台だったので交通量はほとんどなかったので事故せずに帰宅できました。

しかし半日経過しても痛みは全然治まりませんし、ベッドから起きるのさえ痛みで大変でした。土曜午後でも診療してる病院を探して診てもらったんですけど、診断結果は肋骨3本が単独骨折してました。うち二本は完全骨折してました。残る一本は亀裂骨折です。

病院に行くまでですが、移動がものすごくつらかったですね。タクシーを呼んで自宅から病院まで行ったのですが、車が発進と停車を繰り返す度にそのGで体が痛みました。路面のちょっとした段差による振動でも痛みを感じましたし、朝はよく自宅まで運転出来たなと思いました。病院についてから受付をしましたが、受付後30分ほど待たされました。これも大変つらかったです。とりあえず医師と話をし、レントゲン撮影で胸部と撮った所、肋骨の骨が折れてました。先生からは肋骨は保存療法で治すしかないと言われ、胸部にサポーターのようなものを着けてもらいました。後、痛み止め用の薬も処方してもらいました。即入院をするほどの深刻な状態ではなかったようです。

肋骨骨折で一番大変だったのは、咳をした時の痛みです。咳をすると背骨の芯から痛むような激痛がするんです。軽いゴホンというような咳払いでも、結構な痛みでした。肋間神経痛というらしいんですが、この痛みは2ヶ月ほど続きました。次にベッドから起き上がる時も大変でした。普通に起きようとすると、胸と腰がものすごく痛むんです。これは骨折だけでなく、落ちた時のショックで相当な打ち身があったからだと思います。最初の三日間はベッドから起きるのが億劫で、トイレに行くのも辛かったです。三日経過すると痛みが治まったというより、起きるコツを覚えてあまり痛まなくなったって感じですね。とにかく体を使わず、腕と足を使って体を起こすようにしました。腕を使う場合は、ベッドを上から押さえつけるようにするんです。作用反作用の法則で、ベッドを押すと体はベッドから離れようとしますから、この力で体を起こしました。

一応痛み止めとしてロキソニンを処方してもらってましたが、正直まったく効いてませんでした。逆に、もしロキソニンを飲んでなかったらもっと激痛を感じたかも?と思うので、これはなんともいえないですね。ただ、ロキソニンを服用していても相当な痛みはあったというのは事実です。

診察は初診から三日目に再診、その一週間後に再診、そして二週間後に再診、次は一ヶ月後にという感じであまり病院には行きませんでした。とにかく骨折治療は時間をかけて骨がくっつくのを待つしかないって感じでしたね。診察してもらう度にレントゲン撮影をしていたので、診察料金3000円ほど、薬代1500円でトータル5000円近くかかってました。初診は9000円ぐらいだったので、交通費とか込みで完治まで5万円ぐらいかかりました。
私の場合手術はしませんでしたし、まったく体を動かさないってわけでもなかったのでリハビリとかはしませんでした。ただただ治療中の痛みがキツカったですね。

こういう状態ですから、仕事は当然出来ませんし自宅療養をしました。仕事で怪我をしたわけではないので、即解雇されたのが一番キツかったですね。収入が絶たれたのに診察料金と薬代で出費はかさむわけですから、ストレスが半端なかったです。実際その後完治してから再就職はしましたが、以前と同じ職種にはつけてませんし経済的にもかなりキツイ状態に追い込まれてます。