私は現在25歳、会社員です。

私は病院に通うような大きな怪我や病気は過去一回しかありません。その一回というのが12歳ごろ小学6年生の時です。私には1つ下の弟がおり、その時期は格闘技がまだ地上波のテレビで生放送をしていました。私と弟はすごく格闘技が好きで、その日は月曜で日曜の格闘技番組を見てすごく興奮しながら学校へ登校していました。

登校中も昨日見たKOシーンのまねをしたりしたりしながら登校していたのですが、弟が放ったミドルキックを防御した際に、右手の小指に痛みが走りました。見てみると小指の第二関節から先が普段の一から45度ほど外側に向いていました。少し焦りましたが、激痛というほどでも無かったのでいつもの通学路を通り学校へ向かいました。学校に着き友人と話しているうちに小指がじんじんと痛み出し、友人に話したところすぐに保健室へ行くことを勧められました。保健室に着くと先生がすごく驚いていて、骨折している恐れがあるということですぐに近くの病院に連れて行かれました。

連れて行ってくれる先生を待つ間、まだ登校時間帯ということもあり友人が代わりがわり保健室へ訪れ茶化して行ったり、すごく心配してくれ、あまり痛く無かったはずの指がどんどん痛いように思ってきてしまい、すごく号泣したのを覚えています。準備を終えて戻ってきた先生が急に号泣していたのですぐに病院へ連れて行かれたました。病院に着くと救急外来へすぐに通され医者の診察を受けました。病院に着く頃には痛みがすごかったのですが、医者は慣れている手つきで折れている小指を触診していき、どんなに痛いと訴えても

「そうゆうものだから」

と笑われたので医者にだけは絶対にならないとその時思いました。診断としては、やはり骨折しているとのことでしたので、すぐに処置をすると言われました。私自身大きな病気も怪我もしたことが無かったので、緊急手術のようなすごく重い処置をされると思ったのですが、おもむろに麻酔の注射を取り出し診察を受けていた部屋で麻酔を打たれ、少しがっかりしてしまったことを覚えています。麻酔を打たれ少し感覚が鈍ってきたところで医者が何食わぬ顔で私の小指を掴み色々な方向へ曲げたりし通常の位置に戻していきました。麻酔を打たれており痛くないにしろ見たことのない小指の動きに私はまた号泣してしまいました。

その後、固定器具や包帯を巻き帰されました。その後、1週間おきに病院へ行きレントゲンを撮ったり、医者の触診を受けました。1ヶ月ほどで固定器具を外すことができ、そこから2週間ほど折れた小指をゆっくり動かすというトレーニングを行っておりました。その間激しい運動が禁止されていたので休み時間などはずっとトレーニングを行なっておりました。2、3週間ほどで小指も十分に曲げることができ、握りこぶしを作れるようになりました。ただ、少し痛みがあり力強く握ることができなかったため次のステップとして柔らかいボールを握ったりするよう指示がありました。このトレーニンぐも休み時間中ずっと行なっており、力強く握れるようになり完治した状態になりました。

骨折時に一番辛かったのは、お風呂の時など母親の助けを借りなければならないことでした、思春期近くの男子児童には母親に服を着せてもらったり、裸を見られることがすごく恥ずかしく助けてもらっているのになぜか暴言を言ってしまいすごく後悔しています。
また、後日談ですが、休み時間中ずっとボールを握っていたりしていたため、右手の筋肉が肥大化してしまい鏡をみると右手と左手で1.5倍ほど大きくなりバランスが悪い大家になってしまいました。ただ、そのおかげもあり、その年の体力測定の時右手の握力測定などパワー系の測定が去年の倍以上の記録になり他の生徒から少し尊敬されるようになったため、骨折も悪くないと思いました。