学生時代に私はスポーツの部活をしていました。

私はどちらかというとそんにうまいほうでもなかったしなによりけがする痛みが怖くて練習もそこそこという感じですごしていました。でもある日体力づくりで走らされていたとき転んで手を骨折しました。橈骨遠位端骨折。昔のことで少し不安ですが、転んだ人がしやすい骨折だそうです。

私は左だったので利き腕ではなかったのが唯一の救いでした。とにかくただ転んだだけではない尋常じゃない痛みだったし、みるみるはれてきました。保健室に行きましたがすぐに病院へ行かされました。当時親は共働きだったので先生に連れて行かれました。処置を受けて帰りましたが。あの三角巾のようなのを付けられてなんだか少し恥ずかしかったです。そのまま学校に行きましたが、けがをしているととにかくみんな優しいなと思いました。片手しか使えないので何をするのも遅くなるし移動授業なども多少遅刻してもおとがめなしでした。そういうところはよかったです。また私は自転車通学だったのですが、自転車に乗れなくなったので送り迎えしてもらえたのもラッキーでした。体育の授業も無理のない範囲でいいと言われあまり参加できなくてもなにも言われなかったです。学生時代に骨折したのはラッキーだったかもしれません。

ただ嫌だったのはギプスがとれないのでお風呂が大変だったことです。濡れないようにビニールで巻いたりしましたがシャンプーがうまくできなくて困ったのと体を洗うのも大変でした。また体をふくのもちょっと大変でした。髪の毛もドライヤーを持つか櫛を持つかしかできないので、片方を一度置かないといけないので時間がかかりました。また私のけがした時期が冬でお風呂が時間かかるととにかく寒かったです。それは本当に嫌でした。でもほかの人に聞くと夏は臭くなるからまだ冬でよかったんじゃないとは言われましたが寒いのも結構つらいよとは思いますが。

また病院通いで帰らないといけないは正直少し嫌な時もありました。みんなが部活やってるときは少し焦りもありましたし、おしゃべりしてても時間で帰らないといけないので少し疎外感じゃないけど知らないことが増えていくことも嫌でした。みんな優しかったけどそういうさみしさはありました。それは学生時代特有かもしれません。社会人なら仕事がはかどらないとか別の思いもあるとは思いますが、学生時代の友達の話についていけないのは少し恐怖も感じます。仲間外れにされるのではとか、知らない話を目の前でされるとなんだか悲しいし、その話なに?と入ればいいのかもしれませんが話を中断させるのも悪いし、と考えてた時期もありました。

また送り迎えもはじめはラッキーと思っていましたが、みんなと帰れないことがさみしくなりました。帰ってる時にいろんな話をするし、帰り道での発見とかもあるし、それを次の日に教えてくれるけど経験してないと分からない笑い話とかについていけなくなりました。気を遣ってくれればくれるほどさみしさも感じました。治療中の後半はとにかく早く治れ、ギプス取れろということはばかり考えるようになりました。病院も早く行って治したいし、飲み薬とかあれば飲むのにまで考え始めました。飲み薬は痛み止めくらいしかもらえなかったので骨が治る薬とかないかなと真剣に悩んでいました。

なんとか治りギプスも取れたときはうれしかったです。取った時はずっとギプスがついていたから肌が白かったし、なんだか細く見えました。あとはずっと使っていなかったのでなんだか動かすのは怖かったです。またなるのではと初めのうちは怖くてぎこちない動きでしたがいまでは、そんなこと忘れたくらい普通になりました。初めは骨折していいことあるなと思っていましたが、やはりけがしていいことなんて少ないなと思いました。