元アパレルショップ店員で、体を使う仕事をやめ事務職に移行した24歳です。

毎日穏やかな職場でとても居心地が良いですが、たまに以前のアパレル職時代を思い出すことがあります。20歳の時にアパレル店舗でアルバイトをしていた時のことですが、いつものように接客をして売れた商品の分の品出しをしてと作業していたとき、セールでお客様に出す商品が届いたから取ってきてもらえるかと上司に言われ店舗とは別の階にある受け取り場所に行きました。エレベーターを使いたかったのですが生憎他店様の荷物が沢山来ている時間帯でもあり

「仕方ないから階段で下りるか」

と階段を下っている最中に足を踏み外し、へたるように着地。ぶつけたスネと捻った足の指と思いっきり地面に打ったお尻が痛くて、

「こんな忙しいときにまったく何をやっているんだ私は、、、」

と情けない気持ちになりながらも痛い体を引きずるように荷物を受け取りました。その時は良かったのですが商品を持って店舗に戻ってからというもの、足の指だけが痛みが引かないのです。

靴を履いていられなくなり仕事にならないなと感じたので上司に伝えたところ

「すぐに病院に行ってきなさい」

との事だったので、そのまま早退して支度をし病院へ向かいました。ただ病院に行くといっても一番近くの整形外科までは多少歩かなければならない距離でした。ただひねって腫れてるくらいだと思っていて、まさか骨折してるとは思っていないので、歩いていこうかタクシーを待つかで非常に迷っていたのですが、その時履いていた靴がスニーカー等の安全な歩きやすい靴ではなく、ちゃんとした高さのヒールのあるパンプスだったため、とにかく足を入れて履いているだけでもかなり痛いという状態でした。

「タクシー代もったいないけれど痛いものは仕方ないからタクシーを呼ぶか」

ということで電話をしてお願いをしたのですが、道路も込んでいてなかなか来ない。痛いのが足じゃなければこのまま普通に歩いていったほうがよっぽど近いし、無駄なお金もかからないのにと思いましたが、タクシーはもう呼んでしまったので15分ほど待つことに。無事タクシーに乗ってからは靴も脱げて一安心といった感じでしたが、その後病院についてからもとにかく痛い。初診料そこそこ取られるかな、明日も明後日も仕事があるのにどうしたものかな、などと思っている間に診察室に呼ばれて診察をしてもらいました。

「階段で足踏み外して変な形で体重が乗ってしまって、靴履くだけでも非常に痛いんですけど、シップが欲しくて」

と言うと

「レントゲンはちゃんと撮りましょうね」

と言われレントゲンをすることに。こんなときも貧乏性が出るというか、レントゲンっていくら取られるんだろうかという金額の心配ばかりをしていた私ですが、仕事に行ければもう何だっていいくらいの気持ちで診察を受けていました。しかし私の気持ちとは裏腹にレントゲンの結果を見た先生からは

「折れてるよ、あんま歩かないでね」

といわれました。

「え、本当ですか、仕事立ち仕事なんですけど」

というと

「早く治したいならちゃんと安静にしないと。便所サンダルみたいな何つうか楽なサンダルとか家にあったりする?」

と言われ、思わず

「ひゃ、100均とかにサンダル売ってますかね?」

などと腑抜けた質問をしてしまいました。(結局近所のホームセンターに売っていた安いパッカパカのサンダルを買いました)

足指の単純骨折だったようで大げさなギプスなどは必要なかったので、大事に至らずよかったなとは思いましたが、病院からの帰り道、自分の足よりも頭を悩ませていたのは仕事のこと。上司にも伝え仕事は休めることになったのですが、

「明日から家で何して過ごそう」

と憂鬱な気持ちで帰宅しました。立ち仕事が出来ない間は副業としてやっていた在宅の仕事の数を一時的に増やしてもらって家で仕事をしました。ずっと家に居ると運動不足状態になり数日のうちに腰痛のほうがひどくなってしまったので

「足以外で骨折すればこんなことにならなかったかな」

と何度も思いました。ただ悪いことばかりではなく、自分が家に居るようになったため家族と食事をゆっくり出来るようになったので、その点は良かったかなと思いました。