誰もが一度は体のどこかの骨を折ってしまった経験を持っていると思います。私は現在23歳で大学生ですが、今まで一度も骨折をしたことのない人は会ったことはないです。

多くの人が経験する骨折ですが、そう何度も経験するものではないと思います。私はも人生で大きな骨折した経験は一度だけです。しかし、振り返るとその一度の経験は非常に稀なケースだと思います。

当時、私は17歳、高校2年生でした。アメリカンフットボール部に所属しており、毎日の練習で擦り傷や突き指、捻挫など軽い怪我は多くありました。そんな中、私は夏の練習試合で骨折をしました。試合中に相手に押し倒され、私の上に相手の選手が乗る形でタックルを決められました。日常的に試合ではタックルは普通のことでしたので全く気になりませんでしたが、相手選手が起き上がり私も起き上がろうとすると体がうまく動きませんでした。また、息もうまくできずにそのまま担架で控え室まで運ばれました。

そこでチームのトレーナーに診てもらいすぐに車で高校から一番近い救急センターに搬送されました。私は自分でもすぐに体の何かに異変があり不具合があるのだと気づきましたが、それが何なのかは全く分からない状態です。そして、車を出してくれたトレーナーも症状が何なのか分かっていませんでした。そんな恐怖を感じながら、トレーナーとともに病院に向かい、医師の診断を受けると息がうまくできない理由と体が痛い原因は分かりませんでした。そのため少し大きめの別の病院を紹介してもらいます。

トレーナーの車で別の病院へ向かいます。車の中では私とトレーナーの二人で会話という会話もなく、その上私は前かがみになると強い痛みに襲われることが分かりました。1件目の病院での診察が全くの不発になりましたが、紹介してもらった病院でついに原因が分かりました。結果は「肋軟骨骨折」という聞いたこともない骨折名でした。ろく軟骨と呼ばれるろっ骨と胸骨を結合する軟骨が骨折しているとのことで、通常ろく軟骨はろっ骨の周りをカバーするもので折れることは滅多にないそうです。そして、ろく軟骨が折れていることで体特に胸部が少し前面に出ているため、前かがみになると痛みを生じることが分かりました。加えて、息がしづらいという状況はそのろく軟骨の機能が折れているために作用しておらず、肺などの器官に負荷がかかっているとのことでした。幸い折れた破片などは見当たらず器官に刺さるなどはありませんでしたが、もし仮に破片が刺さっていたら命に大きく影響が出ていたと石に告げられました。

まさかの骨折ですが診断過程でCT検査を行いレントゲンを撮り、命に別状は無いとの診断を受けました。正直、その結果を聞かされても、全く反応ができませんでした。一応のリハビリと生活する中で腹巻のようなコルセットをつけ、絶対安静という指示を受け完治する3ヶ月の間、私は部活での練習をほとんど制限され筋トレばかりの時間でした。幸いなことに春休み中の出来事でしたので、連休明けて1ヶ月で部活動には完全復帰できました。人生で初めての骨折ですが、入院などはなく、通院はその3ヶ月の間に6回ほど行いました。紹介された病院は大きめのところでしたので、またレントゲン撮影などを行い、1件目の病院と2件目の病院と初心続きでしかも通院で金銭面的に堪えるところがあると思いきや、スポーツ保険に加入していたおかげで全額免除をもらうことができました。そのため、全くむしろ無料で薬やリハビリ施設の利用なども出来たため、実際にはお得な点がいくつもありました。しかしながら、命に別状がなかったため良かったところが大きいため、もう2度と骨折は、特にろく軟骨骨折は味わいたく無いと思います。